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「地籍調査」ってご存じですか?
地籍調査って何?土地の「戸籍」を知っていますか?
皆さんは、自分の土地に「戸籍」があることをご存じでしょうか?
人に戸籍があるように、土地にも「地籍」という基本情報が存在します。具体的には、以下の内容が法務局で管理されています。
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地番(土地の住所のようなもの)
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地目(宅地、田、畑、山林など、用途の区分)
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地積(土地の面積)
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所有者情報
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過去の所有者や分筆などの履歴
これらは「登記簿謄本」として誰でも取得でき、土地の基本情報を確認できる仕組みです。まさに土地の「戸籍」とも言えるものですね。
なぜ地籍調査が必要なの?その目的と背景
「登記簿があるなら十分じゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、実は日本の土地登記情報には古い情報のまま更新されていない部分が多く残っています。
たとえば:
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明治時代の地租改正時(約150年前!)に作成された古い図面がいまだに使われているケース
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現在の境界線や面積と登記情報が食い違っているケース
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公図や測量図面の精度が低いケース
これらのズレを修正し、土地の位置・面積・境界を正確に把握し直すのが地籍調査の目的です。
あなたの土地にも調査が入る?地籍調査の進み具合と負担について
地籍調査は、主に市区町村が主体となって実施されます。
滋賀県彦根市でも今後の実施が予想されますが、費用負担が心配な方も多いかと思います。
ご安心ください!
地籍調査の費用は以下のように分担されます。
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国が約50%負担
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都道府県と市区町村で約50%負担(ただし地方交付税でカバーされるため、実際の市区町村負担は約5%程度)
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土地の所有者には一切負担はありません!
調査が入ると以下のようなメリットがあります。
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土地の境界線が明確になり、トラブル防止に役立つ
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土地取引や売買がスムーズに進む
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相続税評価額が明確化し、納税計画が立てやすくなる
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災害時の復旧作業がスムーズになる
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まちづくりや再開発事業が進めやすくなる
特に彦根市のような歴史ある街並みが多い地域では、地籍調査の必要性は高まっています。
2023年度末時点で、全国の地籍調査の進捗率は約53%。
東北や九州地方では進んでいますが、関東から近畿圏(彦根市含む)では進捗が遅れている状況です。
つまり、これから彦根市や周辺地域でも調査が実施される可能性が高いということです。
地籍調査の進捗状況を知りたい方は?
国土交通省の公式サイト「地籍調査Webサイト」で、地域ごとの地籍調査の進捗状況が確認できます。
彦根市の現状や滋賀県内の進捗も確認できるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:相続や不動産売却を考えるなら、地籍調査の重要性を知っておこう
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地籍調査は土地の「戸籍」を整えるための大事な作業
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登記情報が古いままだと、境界トラブルや取引リスクが高まる
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費用は基本的に国・自治体が負担するので安心
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彦根市や滋賀県でも今後の実施が見込まれている
監修者情報
- 代表取締役
- 臼井 大典
トラストエージェントは、滋賀県彦根市にある不動産会社です。地域に根ざした豊富な実績を活かし、さまざまな案件に対応いたします。ここでは、そんな当社の会社概要を紹介します。当社へのアクセス情報はこちらからご確認ください。